特定技能「ビルクリーニング」とは
ビルクリーニング分野は、2019年の特定技能制度創設時から対象となっている12分野のひとつです。ビルメンテナンス業界の高齢化・人材不足を背景に、令和6年度から令和10年度末までの5年間で最大3万2,200人の受入れが見込まれています。
対象となる業務内容
特定技能「ビルクリーニング」の外国人材が従事できるのは、オフィスビル・商業施設等の建築物内部における清掃業務です。床・壁・窓等の清掃、資機材の管理などが中心になります。
ホテルの客室清掃も対象です。ビルクリーニング分野特定技能協議会の決定により、客室清掃(床・浴室・トイレ・洗面台等の清掃、アメニティ補充、ベッドメイク作業を含む一連の業務)は、ビルクリーニング分野の関連業務として明確に位置づけられています。ただし、労働時間のすべてを関連業務(客室清掃等)に充てることは認められておらず、本来の清掃業務と組み合わせて従事させる必要があります。
このほか、建物と構造上一体とみなせる外周部の清掃、資機材倉庫の整備、建物外部の洗浄(高所作業を伴う窓ガラス・外壁清掃は除く)、植栽への灌水、資機材の運搬なども関連業務として認められています。一方、機器や設備の内部の清掃は対象外です。
住宅(アパート等の共同住宅を含む)の清掃は対象外です。
受入れ企業側の要件
特定技能外国人を受け入れる企業(特定技能所属機関)は、他分野と同様の基準に加え、次のような分野特有の要件を満たす必要があります。
- 建築物清掃業、または建築物環境衛生総合管理業の登録を受けた営業所において受け入れること:この登録は営業所ごとに必要です。本社が登録済みでも、実際に配属する営業所が未登録であれば受入れはできません。
- ビルクリーニング分野特定技能協議会の構成員になること:構成員になる義務を負うのは特定技能所属機関(受入れ企業)です。2024年6月15日以降の改正により、在留資格の申請前(受入れ前)に協議会への加入が必要になっています。加入証明書の発行まで数週間かかる場合があるため、余裕をもった準備が必要です。
- 協議会で協議が調った措置を講じること、協議会に必要な協力を行うこと
- 厚生労働省またはその委託を受けた者による調査・指導に協力すること
- 実務経験証明書を交付すること
このほか、他分野と共通の基準(労働・社会保険関係法令の遵守、適正な雇用契約、支援計画の実施体制など)も満たす必要があります。
必要な試験
特定技能「ビルクリーニング」を取得するには、次をクリアする必要があります。
- ビルクリーニング分野特定技能1号評価試験:清掃技術・安全衛生等に関する知識を問う試験
- 日本語能力の証明:国際交流基金日本語基礎テスト、またはJLPT N4以上
技能実習「ビルクリーニング」の2号を良好に修了した人材は、これらの試験が免除されます。
また、特定技能外国人も建築物衛生法施行規則に定める「清掃作業に従事する者」に該当するため、清掃作業従事者研修の修了が必要です。
特定技能2号への移行
ビルクリーニング分野は特定技能2号の対象分野です。移行には、次のいずれかを満たす必要があります。
- 試験ルート:ビルクリーニング分野特定技能2号評価試験の合格
- 技能検定ルート:技能検定1級(ビルクリーニング)の合格
加えて、複数の作業員を指導しながら現場を管理する者としての実務経験(運用要領上の目安として2年以上)が必要です。2号は在留期間の上限がなく、家族の帯同も可能です。清掃現場のリーダー・監督者としての役割を担う人材の育成を見据え、2号への移行を前提に採用する企業も増えています。
CTCのサポート内容
株式会社CTCでは、義務的支援10項目を含む支援計画の実施を、登録支援機関として一貫してサポートしています。詳しくはサービス内容のページをご覧ください。
よくある質問
ホテルの客室清掃を担当してもらうことはできますか?
可能です。客室清掃はビルクリーニング分野の関連業務として認められており、ベッドメイクやアメニティ補充も含まれます。ただし、客室清掃だけに専従させることはできません。
住宅(マンション等)の清掃を担当してもらうことはできますか?
できません。アパート・マンションなどの共同住宅を含め、住宅の清掃は対象外です。
本社が建築物清掃業の登録を受けていれば、どの営業所でも受入れ可能ですか?
いいえ。登録は営業所ごとに必要です。実際に配属する営業所が登録を受けていることを確認する必要があります。
技能実習からの移行はできますか?
技能実習「ビルクリーニング」の2号を良好に修了していれば、試験が免除され特定技能への移行が可能です。
まとめ
ビルクリーニング分野は、客室清掃の可否や営業所単位の登録要件など、実務上の細かい線引きが多い分野です。清掃現場の人材確保にお困りのビルメンテナンス企業様は、お気軽にお問い合わせください。
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